Claude Code × Google Sheets 完全ガイド

Googleスプレッドシートを Claude Code に読ませる方法
ゼロから設定できる完全セットアップガイド

📅 2026年4月15日 🏷 Claude Code / AI研修 / システム開発 👤 濱田竣也(株式会社lacks japan)

こんにちは、株式会社lacks japan の濱田竣也です。

突然ですが、こんな経験をしたことはありませんか?

「Claude Codeにスプレッドシートを分析してほしいのに、うまく読み込めない…」
仕方なくスクリーンショットを撮って貼り付ける → でも文字が潰れて読めない → 結局手で入力し直す

これ、実はとても多いお悩みです。Claude Code はとても賢いのに、「スプレッドシートを直接読む」という部分だけ、デフォルトの状態ではできないようになっています。

でも、この記事で紹介するセットアップを一度だけやっておくと、こうなります。

Before — 設定前
スプレッドシートのデータをスクリーンショット or コピペ → Claudeに貼り付け → 「分析して」と送る。データが大きいと限界が来る…
After — 設定後
「このスプシ見て」+URLを貼るだけ。ClaudeがGoogleスプレッドシートを直接開いて、全タブを読んで分析してくれる。

URLを貼るだけ、です。この記事では、その状態にするための手順を、IT用語をできるだけかみ砕きながら、ゼロから丁寧に解説します。


この設定でできるようになること

設定が完了すると、Claude Code 上で以下のことが全部できるようになります。

やりたいこと設定前設定後
スプレッドシートのデータを分析させる コピペ or スクショで手動貼り付け URLを貼るだけで自動で読む
複数のタブをまとめて確認 タブごとに手動でコピペ 「全タブを見て」と言えばまとめて読む
別のシートにデータを書き込む 不可能 「このシートに転記して」と言うだけ
毎週レポートを作る 毎回手作業 プロンプトを再利用して自動化できる

設定を始める前に:「MCPサーバー」って何?

手順を進める前に、一つだけ理解しておいてほしいことがあります。それが 「MCPサーバー」 というものです。

難しそうな名前ですが、仕組みは単純です。こう考えてください。

💡
MCPサーバー = Claude に「手足」を持たせる仕組み

普通の Claude(claude.ai)は「頭だけ」です。質問に答えたり、文章を書いたりはできますが、自分からGoogleやファイルを開くことはできません。

MCPサーバーを設定すると、Claude に「手足」が生えます。「このURLのスプレッドシートを開いて」と言ったら、実際に開いて読んでくれるようになるのです。

今回やることは、この「手足」(MCPサーバー)を自分のMacにインストールして、GoogleアカウントとClaudeを繋げる、それだけです。

全体の流れをざっくりイメージすると、こうなっています。

あなたが Claude Code に「このスプシ見て」と送る
        ↓
Claude Code が MCPサーバー(橋渡し役)に「スプシを取ってきて」と依頼
        ↓
MCPサーバーが Google Sheets API 経由でスプレッドシートを取得
        ↓
Claude がデータを受け取って分析・返答

難しく見えますが、一度設定すれば、あとは Claude が全部やってくれます。あなたはURLを貼るだけでOKです。


準備するもの(先に確認)

手順を始める前に、以下が揃っているか確認してください。

  • Googleアカウント 読ませたいスプレッドシートと同じアカウントを使います
  • Mac この手順はMac向けです。Windowsでは手順が異なります
  • Claude Code まだインストールしていない場合は先にインストールを完了してください
  • Node.js ターミナルで node --version を実行して、バージョン番号が表示されればOKです
⚠️
Node.js が入っていない場合

ターミナルで node --version を実行して何も出なければ、nodejs.org にアクセスして「LTS版」をダウンロード・インストールしてください。インストール後にターミナルを再起動すると使えるようになります。

🖥
「ターミナル」とは?

Macに最初から入っているアプリです。Launchpadで「ターミナル」と検索すると出てきます。コマンドと呼ばれる文字の命令をMacに送るためのものです。この記事ではターミナルを使う場面が何度か出てきます。


STEP 1|Google Cloud Console で「許可証」を発行する

まず、Claude(MCPサーバー)があなたのGoogleアカウントにアクセスするための「許可証」を作ります。

「Google Cloud Console」という、Googleが提供している管理画面を使います。難しそうに聞こえますが、やることはフォームに入力して許可証をダウンロードするだけです。

🔑
なぜ「許可証」が必要なの?

Googleのサービスは、誰でも自由にアクセスできるわけではありません。「このアプリがあなたの代わりにGoogleにアクセスしていいですか?」という確認と、それを許可するための証明書が必要です。今回作るのが、その証明書(OAuthクライアントID)です。

1-1
Google Cloud Console を開く

以下のURLにアクセスします。スプレッドシートと同じGoogleアカウントでログインしてください。

https://console.cloud.google.com/

初めてアクセスすると「利用規約への同意」画面が出ることがあります。内容を確認して同意してください。

1-2
プロジェクトを選ぶ(または作る)

画面の上部に「My First Project」や「プロジェクトを選択」などと表示されています。クリックするとプロジェクト一覧が出てきます。

  • すでにプロジェクトがある場合 → そのまま選択してOKです
  • プロジェクトが一つもない場合 → 「新しいプロジェクト」をクリックして作成してください(名前はなんでも構いません)
📁
「プロジェクト」とは? Google Cloud Console では、設定を「プロジェクト」という単位で管理します。今回はどのプロジェクトを使っても問題ありません。
1-3
OAuth同意画面を設定する

左側のメニューから以下の順に進みます:

「APIとサービス」→「OAuth同意画面」

以下の項目を入力します。入力しながら「次へ」「保存して次へ」を押して進めてください。

入力項目入力内容補足
アプリ名lacks-claude(なんでもOK)このアプリの名前です。自分がわかれば何でも
ユーザーサポートメール自分のGmailを選択ドロップダウンから選ぶだけ
対象(ユーザーの種類)外部「内部」と「外部」が選べます。「外部」を選んでください
連絡先メールアドレス自分のGmailを入力上と同じアドレスでOK

スコープの追加画面などが出た場合はそのまま「次へ」で進めてOKです。最後に「作成」をクリックしてください。

1-4
OAuthクライアントIDを発行する

左メニューから「クライアント」を選択 →「OAuthクライアントを作成」をクリックします。

入力項目設定値注意点
アプリケーションの種類デスクトップアプリここは必ず「デスクトップアプリ」を選ぶこと。他を選ぶと動きません
名前そのままでOK変更しなくて問題ありません

「作成」をクリックするとポップアップが出てきます。

⚠️
「JSONをダウンロード」を必ずクリックしてください。このJSONファイルが「許可証」本体です。ダウンロードしないと次に進めません。
1-5
ダウンロードしたファイルを所定の場所に置く

ダウンロードしたJSONファイル(名前が長い英数字のファイル)を、以下の場所に移動してファイル名を変更します。

移動先:/Users/(あなたのユーザー名)/.claude/
ファイル名を変更:gcp-oauth.keys.json

ターミナルで以下を実行すると、ユーザー名を確認できます:

whoami

たとえばユーザー名が shunya であれば、ファイルの最終的な置き場所は以下になります:

/Users/shunya/.claude/gcp-oauth.keys.json
📂
「.claude」フォルダが見当たらない場合

ピリオドで始まるフォルダは「隠しフォルダ」です。Finder では「Command + Shift + .(ピリオド)」で隠しファイルを表示できます。あるいはターミナルで以下を実行すると一覧確認できます:

ls ~/.claude/

ファイルを置いたら、ターミナルで以下を実行して確認してみましょう:

ls ~/.claude/gcp-oauth.keys.json

ファイル名が表示されればOKです。


STEP 2|npmのキャッシュ権限を直す(初回のみ)

次のSTEPでソフトウェアのインストールを行いますが、Macの設定によっては「権限がありません」というエラーが出ることがあります。それを事前に防ぐためのコマンドです。

🔧
「npm」「キャッシュ」って何?

npm は Node.js に付属している「ソフトウェアのインストール管理ツール」です。アプリストアのようなものと考えてください。「キャッシュ」はインストール済みのデータを一時保存している場所です。Macのシステムがこの場所を管理者権限で保護していると、後の手順でエラーが起きることがあります。

ターミナルを開いて以下を実行してください:

sudo chown -R $(id -u):$(id -g) "$HOME/.npm"
⚠️
実行後に「Password:」と表示されたら

Macのログインパスワードを入力してEnterを押してください。入力しても画面には何も表示されませんが、正常です。入力し終わったらEnterを押すと処理が進みます。


STEP 3|MCPサーバーをインストールする

いよいよ「Claude の手足」となる MCPサーバーをインストールします。ターミナルで以下を順番に実行してください。

3-1
インストール先のフォルダを作る

このコマンドで「自分のホームフォルダ内にインストールする」設定にします。システム全体への書き込み権限がなくてもインストールできるようになります。

mkdir -p ~/.npm-global
npm config set prefix '~/.npm-global'

何も表示されなければ成功です。

3-2
MCPサーバーをインストールする
npm install -g @modelcontextprotocol/server-gdrive

実行すると文字がたくさん流れます。30秒〜2分ほどかかることがあります。

「added ○○ packages」と表示されれば成功です。数字は環境によって異なりますが、added と packages が含まれていれば正常に完了しています。
3-3
パスを通す

インストールしたソフトウェアをMacが認識できるようにします。

echo 'export PATH=~/.npm-global/bin:$PATH' >> ~/.zshrc
source ~/.zshrc
💡
「パスを通す」とは?

たとえるなら「この棚にあるものも使えるように設定してね」とMacに伝える作業です。インストールはできていても、Macが「どこにあるか」を知らないと呼び出せません。このコマンドで「~/.npm-global/bin というフォルダにあるものも使えるようにして」と設定しています。

何も表示されなければ成功です。


STEP 4|Claude Code に MCPサーバーを「登録」する

インストールが済んだら、Claude Code に対して「この MCPサーバーを使う」と教えます。

まず自分のユーザー名を確認します:

whoami

表示されたユーザー名を控えておいてください。以下のコマンドの (あなたのユーザー名) をそのユーザー名に書き換えて実行します。

claude mcp add gdrive \
  -e GDRIVE_OAUTH_PATH=/Users/(あなたのユーザー名)/.claude/gcp-oauth.keys.json \
  -- /Users/(あなたのユーザー名)/.npm-global/bin/mcp-server-gdrive

例えばユーザー名が shunya の場合は以下になります:

claude mcp add gdrive \
  -e GDRIVE_OAUTH_PATH=/Users/shunya/.claude/gcp-oauth.keys.json \
  -- /Users/shunya/.npm-global/bin/mcp-server-gdrive
📝
このコマンドの意味を簡単に解説

claude mcp add gdrive → 「gdrive という名前の MCPサーバーを追加して」

-e GDRIVE_OAUTH_PATH=... → 「さっき置いた許可証ファイル(JSON)の場所はここだよ」

-- .../mcp-server-gdrive → 「実際に動かすプログラムはこれだよ」

「Added gdrive」などと表示されれば登録完了です。


STEP 5|Googleアカウントと「握手」する(認証)

最後に、Claude(MCPサーバー)とあなたのGoogleアカウントを紐付けます。これが「認証」という作業です。

以下のコマンドを実行してください:

GDRIVE_OAUTH_PATH=~/.claude/gcp-oauth.keys.json mcp-server-gdrive auth

実行すると、ブラウザが自動で開きます。

ブラウザ操作
Googleアカウントの認証を許可する
  1. Googleアカウントを選択します(スプレッドシートと同じアカウント)
  2. 「このアプリにアクセスを許可しますか?」という画面が出ます
  3. 「許可」をクリックします
  4. 「Authentication successful」や「認証が完了しました」と表示されたら完了です
⚠️
「このアプリは確認されていません」という警告が出た場合

Googleが「このアプリは Google に審査されていないよ」と表示することがあります。これは自分で作ったアプリなので正常です。「詳細を表示」→「lacks-claude(安全でないページ)に移動」をクリックして進めてください。

💡
ブラウザが開かない場合:ターミナルにURLが表示されているはずです。そのURLをコピーしてブラウザのアドレスバーに貼り付けて開いてください。

ブラウザで許可した後、ターミナルに OK または Credentials saved. と表示されれば認証完了です。


STEP 6|接続できているか確認する

すべての設定が正しくできているか確認します。以下のコマンドを実行してください:

claude mcp list

以下のように ✓ Connected と表示されれば設定完了です。

gdrive: /Users/(ユーザー名)/.npm-global/bin/mcp-server-gdrive - ✓ Connected
⚠️
「✗」や「Not connected」と表示された場合

STEP 5の認証がうまくできていない可能性があります。STEP 5のコマンドを再度実行して、ブラウザでの許可作業をもう一度試してみてください。


STEP 7|実際にスプレッドシートを読ませてみる

設定は完了しました。早速使ってみましょう。

Claude Code を開いて、読ませたいスプレッドシートのURLをコピーし、以下のように話しかけてみてください。

プロンプト例① 分析させる
このスプシのタスク管理タブを分析して。 今週やるべきことを優先度順にまとめてほしい。 https://docs.google.com/spreadsheets/d/(スプシのID)/edit
プロンプト例② 複数タブを確認
以下のスプレッドシートを全タブ確認して、 売上・タスク・案件ごとに状況を整理してほしい。 https://docs.google.com/spreadsheets/d/(スプシのID)/edit
プロンプト例③ 別シートへの書き込み
以下のスプシの「受注リスト」タブのデータを読んで、 「転記先」タブにクライアント名・金額・ステータスだけ転記してほしい。 https://docs.google.com/spreadsheets/d/(スプシのID)/edit
🎉
Claude がスプレッドシートの内容を読み上げて返答してきたら成功です!
これ以降は設定不要です。URLを貼るだけで毎回使えます。

うまくいかなかったときの対処法

設定中にエラーが出た場合は、下の表を参考に対処してみてください。

こんな表示が出たら原因やること
EACCES: permission denied npmのキャッシュに管理者権限ファイルがある STEP 2のコマンドを実行してから再試行
Credentials not found STEP 5の認証がまだ完了していない STEP 5のコマンドを実行して、ブラウザで「許可」をクリック
gdrive: ✗ 認証の有効期限が切れた STEP 5のコマンドを再実行して認証し直す
403 insufficient scopes 読み取り権限のみで、書き込み権限が足りない Google Cloud Console の「スコープ」設定で Google Sheets API の書き込みスコープを追加する
ブラウザが開かない 環境による(ターミナルとブラウザの連携不足など) ターミナルに表示されているURLをコピーして、ブラウザのアドレスバーに直接貼り付けて開く
command not found: mcp-server-gdrive STEP 3-3のパスが通っていない STEP 3-3の2行のコマンドを再実行して、ターミナルを再起動してから再試行
💬
それでも解決しない場合:エラーメッセージを丸ごとコピーして Claude Code に貼り付けて「このエラーが出て困っています。どうすればいいですか?」と聞いてみてください。原因を一緒に調べてくれます。

まとめ|セットアップ完了チェックリスト

全部できたか確認しましょう。以下が全部チェックできれば完了です。

  • 【STEP 1】Google Cloud ConsoleでJSONファイルを取得し、~/.claude/gcp-oauth.keys.json として保存した
  • 【STEP 2】sudo chown ... コマンドでnpmキャッシュの権限を修正した
  • 【STEP 3】npm install -g @modelcontextprotocol/server-gdrive が完了し、パスも通した
  • 【STEP 4】claude mcp add gdrive ... コマンドを実行してClaudeに登録した
  • 【STEP 5】ブラウザでGoogleアカウントの認証を「許可」して Credentials saved. を確認した
  • 【STEP 6】claude mcp list✓ Connected を確認した
  • 【STEP 7】実際にスプレッドシートのURLをClaudeに渡して、内容を読ませることができた

全部チェックできましたか?おめでとうございます。これ以降は設定作業は一切不要です。Claude Code にスプレッドシートのURLを貼り付けるだけで、毎回自動で読み込んでくれます。


補足|claude.ai のMCP連携との違い

claude.ai(ブラウザ版の Claude)には、Gmail や Google Calendar などと連携するMCP機能が最初から用意されています。ではなぜ今回のような手動設定が必要だったのか、簡単に説明します。

方式特徴対応サービス
claude.ai 公式MCP Anthropic が用意・管理。設定不要ですぐ使える Gmail、Google Calendar、Slack、Notion など
ローカルMCP(今回の方法) 自分でMCPサーバーを立てる。Claude Code(ターミナル版)で動く Google Drive / Sheets など、公式にないサービス全般

Google Sheets は現時点で公式MCPに含まれていないため、今回のように自分でMCPサーバーを立てる必要がありました。少し手間はかかりますが、一度だけやれば永続的に使えます。

「うちの業務にも使えないか?」と思ったら、お気軽にご相談ください

Claude Code × Google スプレッドシートの連携はほんの一例です。lacks japan では、AI・クラウドを使った業務効率化のコンサルティング・開発支援を行っています。「どこから始めればいいか分からない」という段階からでも、一緒に考えます。

lacks japan に相談する →
作成:株式会社lacks japan 代表 濱田竣也 | Claude Code連携シリーズ
目次