沖縄から、Claude Code研修を始めます

沖縄から、Claude Code研修を始めます

Series / 社内DXの途中経過 #3 ── 研修編

沖縄から、Claude Code研修を始めます

社内DX AI研修 取り組み中 2026.09.10

Claude Codeの研修を始めます。

思いつきではありません。
AI研修の現場に1年立って、そこで見た景色から決めたことです。

その理由を、ここに書いておきます。

• • •

目次

1. 研修先で、何度も聞いた言葉

AI研修をやらせてもらうようになって、4社。
受けてくれた人は、延べ18人になりました。

研修をやると、その会社の業務が見えます。
1社4〜5人の少人数でやっているので、全員の画面をのぞきに行けるんです。

Numbers

いま走っているAI研修

項目実数補足
実施社数4社継続中を含む
受講者延べ18人1社あたり4〜5人
1回の長さ2時間IT基礎1h + 生成AI 1h
1社あたりの回数全6回= 合計12時間
受講する人IT知識ゼロ店舗の責任者・経営陣・現場スタッフ
1社4〜5人は狙ってそうしています。人数が増えると、手が止まっている人に気づけなくなるので。

そこで、何度も同じ話を聞きました。

「このシートとこのシートを、
毎回、手でつなぎ合わせてるんです」

つなぎ合わせる。
転記する。
コピーして、貼って、体裁を整えて、また次のシートを開く。

その作業に、毎週2時間とか3時間が消えている。
しかもそれをやっているのは、たいてい社内でいちばん忙しい人です。

研修では、AIの使い方を教えていました。
文章を書かせる。要約させる。画像を作らせる。
みんな、その場でできるようになります。

でも僕は、毎回もやもやしたまま帰っていました。

教えていたのは、考えてくれる道具です。
目の前の人が欲しかったのは、代わりに手を動かしてくれるものだった。

そのズレに、ずっと気づいていて。

それ、Claudeを使えば
もっと効率化できるのに。

心の中で、何度もそう思っていました。

言わなかったのは、研修の枠がChatGPTだったから。
そしてもうひとつ、自分の会社で使い倒した実績が、まだ足りなかったからです。

その実績が、この1年で溜まりました。
だから、書いています。

• • •

2. 東京では聞くのに、沖縄では聞かない

僕は、東京や大阪の勉強会に呼ばれて行くことが結構あります。

そこでは、Claudeの話が普通に出てきます。
「あれ何に使ってる?」
「うちはここまで自動化した」

わざわざ説明しなくても、話が通じる。
前提が、すでに共有されているんです。

それで、沖縄に帰ってくると。

ChatGPTの話すら、ほとんど出てきません。

誤解しないでほしいのは、これは沖縄の人が遅れているという話ではないです。
まったく違います。

単純に、その話をする人が、まだいないだけ。
情報が入ってこないから、選択肢として存在していない。
それだけの差です。

でも、その「それだけの差」が、3年後にどうなるか。

正直に言うと、僕はけっこう本気で怖いと思っています。

• • •

3. うちは4人全員、これがないと仕事になりません

株式会社lacks japanは、社員4人の会社です。

その4人が全員、Claude Codeを使っています。
「詳しい人が1人いる」ではなく、全員です。

大げさに聞こえるかもしれませんが、もうこれがないと仕事がままならないレベルで使っています。

In-house

うちが実際にClaude Codeに任せていること

業務任せている中身状態
動画編集無音カット、書き起こし、テロップ焼き込み、書き出し日常運用
企画・台本SNS動画の構成と台本。フックからCTAまで日常運用
アカウント初期設計ターゲット・世界観・投稿設計の型づくり日常運用
データのリサーチ競合アカウントの収集と、シートへの整理日常運用
ブログ記事執筆からWordPressへの投稿まで(この記事もそう)日常運用
この記事自体も、Claude Codeに書かせて僕が赤を入れ、そのままWordPressに入れています。

ここに書いたのは、全部「もともと人がやっていた作業」です。
無くしたのではなく、渡した。

その分の時間で、僕らは今この記事を書いたり、新しい提案を作ったりしています。

• • •

4. 「考える」で終わるか、「やる」まで行くか

ここが、いちばん伝えたいところです。

ChatGPTは、答えを返してくれます。
本当に賢い相談相手です。僕も毎日使っています。

ただ、答えを受け取ったあと、手を動かすのは自分なんですよね。

コピーして、貼って、体裁を整えて、また次のシートを開く。
——さっきの話に、戻ってしまう。

Claude Codeは、そこをやってくれます。

Comparison

同じ「AI」でも、止まる場所が違う

やりたいことChatGPTClaude Code
記事の文章を書く書ける書ける
その記事をWordPressに載せる自分でコピペするそのまま投稿まで
カレンダーに予定を入れる文面を作るだけ実際に登録する
動画の無音を切るやり方を教えてくれる切って書き出す
100件のデータを集めて表にする手で貼り直しが要るシートまで作る
毎週きまった時間に動かす人が開かないと動かない放っておいても動く
右の列が「Do」です。考えて終わりではなく、そのまま手が動く。この差が、現場ではとても大きい。

正直、僕はClaude Codeを「コードを書く機械」だとは思っていません。

自動でタスクを処理してくれるもの。
そう認識しています。

だとしたら、一般の人が使わない理由が、ひとつも見つからないんです。

• • •

5. 号令をかけられるのは、経営者だけ

ずっと引きずっている言葉があります。

3年ほど前、孫正義さんのスピーチをYouTubeで見ました。
そして最近、また新しいスピーチが出た。

そこで言われていたのは、こういう趣旨のことでした。

AIを推進するかどうかは、
経営者の一言で決まる。
経営者の仕事は、戦略とビジョンだ。

これを聞いたとき、僕は決めました。

AIに張ろう、と。

現場が自分から効率化を始めることは、ほとんどありません。
悪気があるわけじゃなくて、目の前の仕事で手一杯だからです。

「時間ができたらやります」は、永遠に来ない。
時間がないからやるのに、時間がないからできない。

その輪っかを外から断ち切れるのは、経営者だけなんですよね。

だから僕らは、社内をAIでゴリゴリ改善して、
別の会社みたいに生まれ変わろうと思っています。

• • •

6. だから、Claude Code研修を始めます

ここまでが、理由の全部です。

今やっている生成AI研修のゴールは、「AIに聞けるようになる」でした。
それはそれで、確かな価値があると思っています。

Claude Code研修のゴールは、ひとつ先です。

面倒な作業を1つ、
仕組みに変えて帰ってもらう。

触るのはチャット画面ではなく、その会社のファイルやシート。
お題も、こちらでは用意しません。
今週いちばん面倒だった作業を、1つ持ってきてもらいます。

Design

Claude Code研修は、こう組むつもりです

1自分の面倒を1つ持ってくる 今週いちばん時間を食った作業。こちらでお題は出さないYOU
2作業を言葉にする 何をどの順番でやっているか。ここがいちばん大事な工程TOGETHER
3目の前で組んでみせる 僕が実際に動かす。うまくいかないところも見せるDEMO
4自分の手で作り直す 同じものを、自分の環境でHANDS-ON
5動くものを1つ持って帰る 「使い方」ではなく、動いているものをTAKE HOME
青い行が、受講する人の手が動いている時間。ここを最大にすることだけ決めて、残りはまだ設計中です。

これ、全員がやる必要はないと思っています。

「AI人材の育成が必要です」みたいな言い方を、僕はあまりしたくなくて。
代わりに言っているのは、これです。

自分の職場の面倒を1つ自動化できる人が、
社内に1人いればいい。

1人いれば、その会社は変わります。
その1人を、僕は作りたい。

• • •

7. 沖縄に、新しい産業をつくりたい

沖縄は、観光の島です。
そこは、これからも揺るがないと思います。

でも、AIはまだ来ていない。
少なくとも、僕の目にはそう見えています。

裏を返せば、ここに新しい文化や産業をつくる余白があるということでもあります。

誰かがやらないといけない。

東京の勉強会に出て、沖縄で研修をやって、
社内で4人全員がClaude Codeを回している会社。
たぶん、そんなに多くはないと思うんです。

ずっと、自分にしかできないことをやりたいと思っていました。

ここは、僕の出番だと思っています。

Status

2026年9月時点。ここまで来ました

できた

  • 生成AI研修 全6回のカリキュラム
  • 4社・延べ18人での実施
  • 社員4人全員のClaude Code運用
  • 動画編集・SNSリサーチの自動化

いま格闘中

  • Claude Code研修のカリキュラム
  • 非エンジニアにどこまで触らせるか
  • 受講者の実務をお題にする運用
  • 忙しい人の2時間の作り方

これから

  • 第1期の実施
  • 研修後3か月の定着の測定
  • 沖縄の企業への横展開
「できた」の欄も、完璧という意味ではありません。カリキュラムは毎回その場で組み替えています。

回数も中身も、正直まだ固まっていません。

それでも書いているのは、
一緒に作ってくれる会社を探しているからです。

研修の合格ラインを、僕たちは「AIを理解した」に置いていません。
その人が、自分の職場の面倒を1つ潰して帰ること。それだけです。

僕たちは沖縄の会社で、まわりも人手の足りない中小企業ばかりです。
人を増やせないなら、一人が抱えている作業のほうを減らすしかない。
そこから、変えていきます。

この取り組みは続きます

今回は、始める理由まで。
次はClaude Code研修の第1回を、受講した人がどこで手を止めたかまで含めてそのまま書きます。

きれいにまとまってからではなく、途中のまま出していくつもりです。
よかったら、ときどき覗きにきてください。

Download

研修とSNS運用の実績資料をお渡ししています

この記事で書いた研修のカリキュラムも含めて、僕たちが実際にやっていること、業界・サービス別の支援実績をまとめた資料です。会社概要と一緒にお送りします。

資料請求する→ 先に相談したい方はお問い合わせへ

フォームは会社名・氏名・メール・電話番号のみ。ご相談内容の記入は任意です。

社内で「AIを入れたいけど、誰がやるか決まっていない」という状態なら、一度お声がけください。うちが転んだところは、そのままお伝えします。株式会社lacks japan/沖縄県那覇市。Webシステム開発・DXコンサルティング・SNS運用支援。

目次