飲食店こそ、いまLLMO対策を。AIに選ばれるホームページをつくっています

Series / 社内DXの途中経過 #4 ── LLMO編
飲食店こそ、いまLLMO対策を。AIに選ばれるホームページをつくっています
いま僕たちは、飲食店向けのホームページづくりを急ぎで進めています。
理由はひとつです。
お客さんがお店を探す場所に、ChatGPTやGeminiといったAIが加わりはじめたから。
なぜ急いでいるのか。何を作っているのか。
調べた数字と一緒に、ここに書いておきます。
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1. 飲食店の集客は、4つの入口で戦ってきた
僕たちはもともと、SNSと広告の会社です。
飲食店さんのお手伝いも、たくさんしてきました。
その中で、お店探しの入口はだいたい決まっていました。
Instagramで見つける。
食べログやRettyで比べる。
Googleで調べて、Googleマップで口コミと評価を見て決める。
そこに広告を足す。
SEO対策(検索で上に出す工夫)も、Googleマップの対策も、
この入口のどこかにお店を置くための仕事でした。
正直に言うと、僕は「いちばん使われているのはGoogleマップだろう」と思っていました。
今回あらためて調べてみたら、少し違いました。
Survey
友人や家族と外食するとき、お店を探すのに使うもの
どれか1つが勝っているわけではなく、4つがほぼ横並び。
お客さんは入口を行き来しながら、口コミと評価を見比べてお店を決めています。
だから飲食店の集客は、全部の入口に、ちゃんと顔を出しておく戦いでした。
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2. そこに、5つ目の入口が入ってきた
最近、まわりでこういう使い方をよく見ます。
「那覇で焼肉、
おすすめを3つ出して」
ChatGPTに、そのまま聞く。
お店の一覧を自分で見比べるのではなく、AIに選んでもらう。
Googleも変わりました。
検索すると、いちばん上にAIがまとめた答え(AIによる概要)が出てきます。日本では2024年8月からです。
2025年9月には、AIと会話しながら調べる「AIモード」も日本語で始まりました。
数字で見ると、こうです。
Trend
調べものにAIを使う人は、1年3か月で約2.5倍に
10代では80.6%。40代でも、初めて半分を超えました(50.2%)。
一方で、飲食店選びに限ると、まだこれからです。
お店を探す段階でAIを使う人は、1割ほど(COLLINS、2026年1月、1,049名)。
20〜30代で「今年、お店探しにAIを使った」人は約3割(Appmart、2025年11月、308名)。
検索全体では半分を超えたのに、お店探しではまだ1割。
僕はこの差を、「まだ間に合う」という意味で読んでいます。
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3. AIの答えに入らないと、比べてももらえない
AIで探す人が増えると、何が変わるのか。
いちばん大きいのは、候補の数です。
これまでは、検索結果の1ページ目にいれば、どこかで目に入りました。
食べログのランキングでも、Googleマップの一覧でも、スクロールすれば出てくる。
AIに「3つ出して」と聞けば、返ってくるのは3つだけです。
そこに名前がなければ、比べる候補にすら入りません。
アメリカのPew Research Centerが、900人の実際の閲覧データを調べています。
Googleの検索でAIの要約が出たとき、検索結果のリンクが押されたのは8%。出なかったときは15%でした。
要約の中にある出典リンクが押されたのは、わずか1%です。
お客さんは、AIの答えを読んだところで、もう決めはじめています。
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4. AIは、自社サイトと店舗情報を見ている
では、AIは何を見てお店を選んでいるのか。
Yextという会社が、ChatGPT・Gemini・Perplexityの3つのAIが答えの根拠にした情報源を、680万件集めて分析しています(2025年7〜8月)。
Sources
AIが答えの根拠にした情報源(680万件の内訳)
AIが頼りにしているのは、お店が自分で出している情報と、店舗情報の掲載ページでした。
いろんな場所を突き合わせて、確からしいお店を選んでいます。
その起点になるのが、自社ホームページだと僕は考えています。理由は3つです。
自分の言葉で、答えを置ける場所はここだけ
食べログやRettyは、他社のページです。Instagramの投稿は、どんどん流れていきます。
自社のドメインで持つホームページだけが、お店の答えを、自分の言葉で、好きなだけ置いておける場所です。
人も、最後はホームページを見ている
興味を持ったお店を調べるとき、いちばん使われているのはお店のホームページ(44.8%)。口コミサイト(42.8%)より上です。
予約でも、お店のホームページ(39.5%)が電話(34.6%)を上回っています(COLLINS、2026年)。
ほかの場所の情報を揃える「原本」になる
営業時間や定休日が、Googleマップと食べログで違っていたら、AIはどちらを信じていいか分かりません。
人も同じです。20〜50代の360人に聞いた調査では、情報が古い・足りないという理由でお店を候補から外したことがある人が、7割を超えていました(訪日ラボ、2026年9月)。
先日、那覇のある飲食店さんのことを調べました。
オープンして4か月。ネット上にある情報は、地域ニュースの記事が1本と、Instagramだけ。
店名で検索すると、名前の似た別のお店が先に出てきます。
料理はおいしいのに、AIには、このお店について答えられる材料がない。
こういうお店が、那覇にはたくさんあると思っています。
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5. LLMO対策に、裏技はない
ここまでの話を、ひとことで言うと「AI対策」です。
もう少し狭く言うと、LLMO対策。
LLMOは Large Language Model Optimization の略で、ChatGPTのようなAI(大規模言語モデル)の答えに、自分のお店を選んでもらうための準備のことです。
AIO、GEOと呼ばれることもあります。呼び方はまだ揃っていませんが、指しているものはほぼ同じです。
ここは正直に書いておきます。
LLMO対策に、裏技はありません。
Google自身が、AIによる概要やAIモードに表示されるための「追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません」と書いています。
求められているのは、これまでのSEOの基本です。
大事な情報は文字で書く。構造化データ(検索エンジン向けの目印)は、ページに見えている内容と一致させる。Googleビジネスプロフィールを最新に保つ。
つまりLLMO対策は、SEOの基本を、AIに聞かれる形でひとつずつ埋めていく作業です。
飲食店なら、たとえばこうなります。
Checklist
AIに聞かれそうなことと、ホームページに置いておく答え
| お客さんがAIに聞くこと | ホームページに書いておくこと |
|---|---|
| 那覇で、子ども連れでも入れる焼肉は? | 座敷・キッズチェア・ベビーカーの可否を、文章で |
| 国際通りから歩ける? | 主な場所からの徒歩分数と道順 |
| 1人いくらくらい? | ランチ・ディナーの価格帯を、数字で |
| 予約なしで入れる? | 予約の要否と、当日の受け付け方 |
| 英語のメニューはある? | 外国語の対応と、外国語のページ |
| 名物は何? | 名物の名前と、その理由。写真に頼らず文字で |
質問と答えの形で書いておくのは、お客さんがAIに聞く形と、そのまま同じだからです。
写真だけで伝えていたことも、文字にしておく。
数字で言えることは、数字で書いておく。
プリンストン大学などの研究チームは、本文に数字や引用、出典を足すと、AIの答えでの露出が最大40%上がったと報告しています(GEO、2024年)。
地味ですが、効くのはこういう積み重ねです。
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6. 僕たちが、いま急いで作っているもの
AIのおかげで、ホームページを作る手間そのものは、数年前よりずっと小さくなりました。
持たない理由のほうが、少なくなっています。
だからこそ、作るなら、AIに読まれる前提で作る。
いま僕たちが力を入れているのは、LLMO対策を最初から組み込んだ、数字が見えるホームページです。
僕たちはSNSと広告をやってきた会社なので、得意なのは「数字で見ること」です。
広告を押した人が、そのあと何をするのか。
SNSを見た人が、プロフィールに飛んで、どこで離れるのか。
そこをずっと追いかけてきました。
そのやり方を、ホームページに持ち込んでいます。
Design
AIに聞かれてから、お店に来るまで
AIが欲しがる情報を、ちゃんと詰め込む。
そのうえで、見た人が「行きたい」と思って、迷わず予約や電話に進める作りにする。
この2つを、1つのホームページでやります。
ChatGPTなど、AIのサイトから来た訪問はアクセス解析に残ります。
AIから何人来て、そのうち何人が予約ボタンを押したか。
「AI対策をやりました」で終わらせず、毎月数字で確かめます。
沖縄は、旅行で来る人が多い土地です。
土地勘のない人ほど、AIに聞いてそのまま決めたくなるはずです。
日本語でも外国語でも拾われるように作っておくことは、那覇の飲食店にとって特に意味があると思っています。
AIに選ばれるのは、声の大きいお店ではないと思っています。
聞かれたことに、ちゃんと答えを用意しているお店です。僕たちは沖縄の会社で、まわりも人手の足りない中小企業ばかりです。
広告費を積み増して競うより先に、正しい情報を、正しい場所に置いておく。
そこから、お店を見つけてもらえるようにしていきます。
この取り組みは続きます
今回は、急いでいる理由まで。
次は僕たちが手がけた飲食店のホームページで、公開の前と後でAIに同じ質問をして、答えがどう変わったかまで含めて書きます。
うまくいかなかったところも、そのまま出していくつもりです。
よかったら、ときどき覗きにきてください。
Free Check
AI対策ができているか、無料でサイト診断します
「うちのお店、AIに聞いたらどう出るんだろう」。10〜15分の無料サイト診断で、いまのホームページやGoogleマップの情報が、AIに読み取ってもらえる状態になっているかをお見せします。何が足りないかも、その場でお伝えします。ホームページをまだお持ちでないお店も歓迎です。
お申し込みはお問い合わせフォームから。入力は会社名・氏名・メール・電話番号のみです。お問い合わせ内容の欄に「無料サイト診断希望」と書いていただくとスムーズです。
「AIに聞かれても、うちの店は出てこない気がする」。そう感じているなら、一度お声がけください。うちが調べて分かったことは、そのままお伝えします。株式会社lacks japan/沖縄県那覇市。Webシステム開発・DXコンサルティング・SNS運用支援。
References
サイバーエージェント GEOラボ「生成AI / AI Overview ユーザー利用実態調査(2026年8月期)」
https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=33787
COLLINS株式会社「飲食店の選び方」調査(2025年発表)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000135874.html
COLLINS株式会社「飲食店の選び方・探索行動レポート2026」
https://www.docswell.com/s/8649479645/KR8MQ1-collins-report2026
Appmart株式会社(Bizcan)「飲食店探しにおけるAI活用に関するアンケート調査(2025年度)」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000115861.html
株式会社mov(訪日ラボ)「飲食店探しにおける検索手段とAI活用に関する意識調査」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001408.000024246.html
Pew Research Center「Google users are less likely to click on links when an AI summary appears in the results」(2025年7月)
https://www.pewresearch.org/short-reads/2025/07/22/google-users-are-less-likely-to-click-on-links-when-an-ai-summary-appears-in-the-results/
Yext「AI Doesn’t Rank, It Cites. And 86% of Its Sources Are Brand-Managed」(2025年10月)
https://www.yext.com/blog/ai-citations-86-percent-of-sources-are-brand-managed
Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」
https://developers.google.com/search/docs/appearance/ai-features?hl=ja
Aggarwal ほか「GEO: Generative Engine Optimization」(KDD 2024)
https://arxiv.org/abs/2311.09735
国立国会図書館 カレントアウェアネス・ポータル「AI Overviews」日本提供開始(2024年8月)/「AIモード」日本語提供開始(2025年9月)
https://current.ndl.go.jp/car/224212 https://current.ndl.go.jp/car/257890

